本日の稽古(令和元年9月19日)No.30
一般 I田先生、M田先生、H山、A川、S藤
高校生 磐城高校剣道部
中学生 W邊くん、S賀くん
小学生 H根田くん
昔読んだ剣道書に森島健男先生が書かれた「神の心、剣の心」という本があった。
確か乃木神社の武道場で指導しておられたときの本だったと思う。
そのなかでの「初太刀一本千本の値」という言葉が印象に残っている。初太刀の重要性を説いた表現だ。
先週の土曜日、中学生の錬成会で、ある中学生の模擬試合をみていて、急にそれが頭に浮かんだ。
その中学生、普段の稽古では、なかなかいい打ちをする。センスもいい。しかしその模擬試合では、彼のそのよいところが全然見えない。出だしは慎重なのか、下がってうける。中盤やっとうちだすが、なかなかあたらない。後半辛勝という感じ。なぜこんな試合になってしまっているのか。
そんなことを考えている時、さっきの初太刀の格言を思い出した。
技ではなく、初太刀で一本をとろうという気構え。それがあれば、もっと違う展開になったのではないか。普段の自分らしい剣道ができたのではないか。そう思うとすごく残念な試合だった。
というわけで今日の稽古は、初太刀の重要性を考えながら臨んだ。
「下手(しもて)は上手(かみて)の手本なり」
せっかく中学生の試合に教えられたのだから。
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