「構え」教えます

理想的な構えはどうあるべきかを考えてみよう。
なぜかというと、八段の先生方の構えは、皆美しい。美しいだけでなくスキがない。しかもお相手への強い圧力となっている。

ああいう構えはだれでも憧れる。

そこで、皆さんの参考になるように、私が今まで集めた構えの注意点について少し披露したいと思う。


まず頭。上から紐で吊り上げられて、ストンと落とされたように意識する。
耳は肩に乗るように意識する。(長谷川弘一先生の御指摘)


背筋

背筋は肩甲骨を出すように意識する。


ヘソ

ヘソが上を向くように丹田を意識する。

打突の際に前傾しすぎないように、ヘソをお相手のヘソに近づけるように右足をだす。


左手

左手は、親指の付け根がヘソを乗せる位置に置く。


竹刀

剣線の延長は、お相手の右目(こちらから見て)につける。

竹刀は、お相手の竹刀の上になるように上げる。

握りは、力は入れず、指と竹刀の柄革の間に空気が入らないくらいに握る。


足は「ひかがみ」が曲がらないように意識する。

左足のかかとが上がりすぎないように、また重心が左足と右足に均等にのるように意識する。

全体としては、上虚下実。肩の力をぬき、下半身の動きを意識する。


以上「頭」から「足」にいたる要点を書いた。どれも諸先生方が披露した記事の受け売りだ。しかし、長年の修行に裏付けられた教えがほとんどなので、内容は本物である。

どれかひとつでもみなさんの参考になれば光栄だ。